芸術とそうでないものの違いについて ~ろくでなし子さんの裁判のニュースを見て~
あんまりにもくだらなさそうなので、ニュースの情報しか知らないのだけど、こういうのが芸術だと言われると、ほんとがっかりしてしまう。
あとは、はてなブログのトップページに出ていた
「現代アート展示会場にデリヘル嬢を呼ぶ」というクソみたいなことをやろうとしていた界隈が本当にクソだった
「現代アート展示会場にデリヘル嬢を呼ぶ」というクソみたいなことをやろうとしていた界隈が本当にクソだった - 今日も得る物なしZ
こういうのもなんだか同じ匂いがするなあと思う。
たしかにこういう性を感じさせるものが芸術作品によく出てくるのはわかる。
赤瀬川源平さんとか草間彌生さんとか(たとえが極端かもしれないけど。。)も初期の作品にはそれとなくそういうのをにおわす作品もあったし、芸術家の初期の段階で選ばれやすいテーマなのかなとは思う。
けどろくでなし子さんの場合はアダルトなものをアダルトショップに飾るってところがあまりにも意外性がなさすぎるし、作品も直接的すぎる。
そもそも性的なものとか汚いものというのは、そこそこリアルに描いておけば、どんなにへたくそでも、一般人が書いても、なんとなく見ている相手の気分を操作することができると思う。そういうのを単にやってみたところで、芸術家の仕事とは言えないんじゃないの?と思ってしまう。
その点、赤瀬川さんや草間彌生さんの作品ではきちんと記号化されていて、そこまで嫌悪感はなかったなあと思う(主観です)。
たぶん、極端に言うと、ただの音の羅列のはずなのに鳥肌が立つとか、単純なモチーフを並べただけなのに何か別のイメージが浮かんでくるとか、間接的な方法で見ている人に生理的な反応を引き出したりする方向へもっていかないと芸術っぽくないんじゃないのかなあと思ってしまう。
もちろんその間にある作品もたくさんあると思うし、私は別に芸術家でも評論家でもないから、何とも言えないけど、なんとなくがっかりするという話でした。