毎年行きたくなるアートアクアリウムの魅力
アートアクアリウムの魅力をお伝えしたいと思います。
毎年恒例となっていて、毎年楽しみにしている人も多いかと思いますが、初めての人向けに紹介したいと思います。
アートとアクアリウム(水槽)を合体させたもので、和をモチーフとした水槽の中にたくさんの金魚を泳がせ、ライトやプロジェクションマッピングを用いた作品です。
アートアクアリウムアーティストでもある株式会社エイチアイディー・インターアクティカ代表取締役 木村英智さんが企画しているそうです。
日本橋で毎年夏に行われつつあるアートアクアリウム展のほかにも、大阪・神戸・京都など、全国各地で展覧会が開催されており、毎年、開催数も増えているようです。
都内でも日本橋以外でも六本木などでも開催されたことがあるようなので、毎年、要チェックなイベントとなっています。
見どころはなんといっても巨大水槽に泳ぐ金魚たちです。
毎年、水槽の形も変化していくようで、2016年には巨大な蓮の花の中に泳ぐ金魚たちを見ることができました。
ほかにも巨大な丸い水槽の中に泳ぐ金魚たちは、見る角度が変わったり、金魚たちが移動することによって、美しい金魚たちの尾びれや模様が拡大されたり、小さくなったりして、その瞬間にしか見られない不思議な美しい世界が広がっていました。
まるで江戸川乱歩の短編の鏡地獄に出てくるような、不可思議で移ろいゆく美しい世界に入り込んだような気分でした。
また、芸術としての美しさもさることながら、普段は目にしないような珍しい金魚たちを見ることができるのも、アートアクアリウムの魅力の一つとなっています。
こちらはよく見るタイプの金魚ですが、目にも鮮やかな朱色をしています。
こちらの金魚は目が上を向いている不思議な金魚です。
頂天眼(チョウテンガン)という金魚だそうです。
この金魚たちには世界がどんな風に見えているのか不思議でたまりません。
人に飼われるために作り出されているとはいえ、もしも下から外敵に襲われたら見ることができるのだろうかと心配になってしまいます。
もっとも、そもそも、ほとんど目が見えていないらしいそうです。
赤出目金の突然変異を固定化したもので、出目金との違いは眼が完全に上を向いているだけでなく、背ビレも欠如している。眼が天を向いているので「頂天眼」と名付けられた。清時代には存在していたとされる。
中国で作出の際、先端がすぼんだ瓶(かめ)の中で、何代にもわたり飼育したところ、横についていた眼が光を求めて徐々に上に向くようになったという逸話が残っている。
参考URL:金魚カタログ
人間が作り出したとはいえ、奇妙な風貌になんとも複雑な気持ちになります。
また、こちら水泡眼(スイホウガン)と呼ばれる金魚もそのような歴史のある品種改良のたまものだそうです。
作出過程も時期も不明ということで、見た目の珍しさに加えて、さらにミステリアスな金魚です。
中国で長らく門外不出とされていた品種で、作出過程、作出時期は不明。宮廷などの支配層のみが長く飼育保存していたが、新体制(王朝政の廃止)とともに一般にも広く知られるようになった。
日本へは昭和33年に初めて導入され、次いで昭和36年、三京水産の江原重利氏が水泡眼をはじめとする中国金魚を大量に輸入し、一般に普及した。
また、日本でもよく見るずんぐりしたフォルムがかわいいランチュウも観ることができました。
金魚がゆらゆらと動くことで、二度と見ることができない美しい光景は諸行無常を受け入れてきた日本固有の美しさを体現しているようで、ぜひとも一度足を運んでほしいと思います。
また、日本らしさという点ではぴかいちのイベントともいえるので、日本へ観光に来た人にも強くお勧めできます。
また、イベント会場では日本酒・獺祭とコラボしていて、夜はお酒も飲めるそうなので、デートスポットとしてもおすすめだなと思います。