量子コンピュータの恩恵

量子コンピュータは一体どんな役に立つのでしょうか? 量子コンピュータが普及すると、世界的に電力消費量を削減できるかもしれないそうです。     世界中でIT関連の消費電力は世界の発電量の10%に匹敵します(タイム誌 2013年)。   これは、

  • 日本とドイツの総発電量の合計
  • 全世界の航空機が消費するエネルギーの1.5倍

に相当します(P.103)。   なんと、 グーグルの使用電力=20万軒分の家庭の電力量 に匹敵します(ニューヨークタイムズ 2011年)。   私たちが一回検索するごとに使われる電力は、60Wの電球を17秒光らせることができるそうです。   これは、原子力発電所の発電量の4分の1にも匹敵するそうです。   ですが、例えば、今グーグルで使われているコンピュータが量子コンピュータへ置き換わると、検索にかかっている電力消費を削減できます。   世の中に、量子コンピュータが普及すればするほど、消費電力は削減できます。   2011年の福島一原発事故によって、いまだに故郷に帰れない人々がいる日本にとって、  

量子コンピュータの開発が進む

日本のIT業界の発展を妨げず、電力消費を削減する

原子力発電所に頼る必要がなくなる

  というのはとても魅力的な話に思えます。   量子コンピュータってなに? 何の役に立つの?   と思いながらニュースを聞いていましたが、こんなところでも恩恵がありそうです。