おすすめのデンマーク絵本『つきのぼうや』のあらすじとおすすめポイント
おすすめの絵本『つきのぼうや』を紹介したいと思います。 童話王・アンデルセンの出身地でもあるデンマーク出身のイブ・スパング・オルセンさんによる美しい文章と絵が印象的なえほんです。 『つきの坊や』は厚生省中央児童福祉審議会推薦・日本図書館協会選定、世界傑作絵本シリーズのうちの一冊としてもえらばれていて、長く親しまれている絵本です。 イブ・スパング・オルセンさんは国際アンデルセン賞を受賞されているそうです。 こちらの『つきの坊や』の対象年齢は3歳くらいから、自分で読むのは小学校の低学年からがおすすめだそうです。
つきのぼうやのあらすじ
ある夜、おつきさまが下をみると、池にうつった自分の顔を見つけます。 お月様は池に映った自分の顔をみて、もう一人のお月様がいると思い、月の坊やにもう一人のお月様を連れてきてほしいと頼みます。 坊やはかごを下げて、元気よく下に出発します。 途中で蹴っ飛ばした星が流れ星になったり、飛行機に乗っている子供と目があったり・・・ トンボやタコとすれ違ったりしながら、下に降りていきます。 坊やが下までたどり着くと、海があり、坊やは海の底で鏡を見つけます。 鏡に映った月の坊やをみて、坊やは鏡を月まで持ち帰ることにします。 坊やからもらった鏡をみて、お月様はもう一人のお月様をとっても気に入り、おしゃべりすることにして、とっても幸せに暮らしました。
月の坊やの魅力
まず目を引くのはその本の形です。 縦に長い本で、表紙には上半分には月の絵が描かれ、下には男の子が空から降ってくるところが描かれています。 つきの坊やは物語の中で、お月様から、海の底まで大冒険するストーリーは想像力を掻き立てられます。 落ちていく途中でいろんなものに出会うのでページをめくるたびに次はどんな出会いがあるのかなとワクワクします。 そして、何よりこのたてに長い絵本のかたちをいかした挿絵がストーリーにとてもあっていてすてきです。 男の子がどんどん落ちていろんなものとすれ違う様子、男の子に出会って驚く人々、男の子を上から見守るおつきさま、下から男の子を見上げる人々、たくさんのものが描かれていて、ページをめくるたびにつきのぼうやがどんどん落ちていく様子がスピード感のある挿絵で表現されています。 鏡が登場することや想像力を空の上まで働かせるストーリーをいつごろ理解できるのかな・・・と、子供の成長を実感するためにも、読んであげるのが楽しみな内容ともなっています。 物語も絵もハッピーエンドでかわいらしい印象、男の子にも女の子にもおすすめの絵本でした。