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不合理な人間ほど仕事に生きがいを持てる? ~不合理だからすべてがうまくいくを読んで~

 

『自分は何のために仕事をするんだろう』という疑問。

学生の間はそうでもなくとも、社会人の人、就活中の人、転職活動中の人はたぶん一度は考えると思う。

少なくとも、私はこの疑問にいつも囚われつつ、仕事をしているし、たぶん死ぬまで、この先、無職になっても考えないといけない気がする。

 

不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

 

 

P.88

 逆たかり行動

『生物は報酬を最大化し、労力を最小化するような行動を常にえらぶ』

 

 経済学には以上のような定義があるらしい。

著者のダン・アリエリーさんはこの法則を忠実に実行できてる人間はどれだけいるんですか?という問いかけをしている。

 

 面白かった具体例を引用すると、

 

P.86

(バーを押して餌を稼ぐことを覚えたネズミは)一旦 バーを押して餌を”稼ぎ”始めると、(すぐそばにただ飯を食えるコップが置いてあっても)なかなかそこには戻らなかった。

 

 これはつまり、無条件に餌をもらうよりも、(適度な)労力をかけて、手に入れた餌のほうをネズミは好む。ネズミも餌を稼ぎ出すということに楽しみ(生きがい?)を見出すという解釈が一部の人ではされているということらしい。

 

その後、犬、猿、鳥etc...いろんな動物でこの実験をやったところ、ほとんどすべての動物がおなじように稼ぐことを好んだらしい。

 

この法則は自分に置き換えても、当てはまっているような気がしてならないし、多くの人が陥っているわなだと思う。

 

最初はお金・その他の利益(やせたいとか)のためにやっていたはずだけど、途中から大してもうかっていない(結果がでていない)ことに気づいてもやめられないことっていうのは結構ある気がする。手段が目的になっている人はその辺にごろごろしている。

 

それに大体の商売(とか会社)というのはその性質に付け込んで、やめられなくする構造を作り出している気がする。

 

 

 

更に、この実験の面白いオチは、ネコだけはバー押しを学んだ後も、ただ飯が食えると気づくやいなや、そちらで満腹になるまでご飯を食べたらしい。

 

ネコのように自由に生きたいというのはたまに聞く話で、河合隼雄先生の著作(ねこだましい【下参照】)にも、カウンセリングに来るような人たちはよくこういった発言をするという風に書かれていた。

 

こういったしがらみにとらわれず、常に自分の利益優先で動けるところも含めて、多くの人はネコにあこがれているのかなと考えさせられるエピソードだった。

 

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」

 

 

猫だましい

猫だましい